こんにちは!
今回は、ウクレレの素材についてです。
この記事を書くにあたっては、参考にいろんな資料を調べてもみましたが、
ほとんどがウクレレに使用されている「木材」について書かれているものが多いようです。
しかしながら現代のウクレレは、木からできているものばかりではありません。
なので、あえてタイトルは「素材」としました。
ウクレレに使用されている素材は、木材の他にも、プラスチック製や、
金属で出来ているものまであります。
・・・と、こんな書き出しをしましたが、とはいえ何といっても主流は「木」!
ですので、まずは木の話から。
やっぱり木のウクレレ
僕(管理人)が初めてウクレレを買った時、その素材である木が何なのかなんて
全く気にしてませんでした。
完全に意識の外でしたね。
でもウクレレオーナーになると次第に、
自分のパートナーのボディーのことが気になるようになるんです、ホントに。
木材によって音質も違いますし、杢目(もくめ)や外観の見た目にも
惚れ込むようになるんだなぁ…
ウクレレに使われる木材には、どんな木があるんでしょう?
いくつか例をあげてみますね。
- コア
- マホガニー
- メイプル
- スプルース
- ローズウッド
- マンゴー
ほかにもありますが、とりあえずはこれくらいで十分かなって思います。
コア
ウクレレ=ハワイ となれば、真っ先にくるのは「コア」、ハワイアンコアでしょう。
コアはハワイ固有の樹木で、 精霊の宿る木とも言われています。
木材としては、エキゾチックな杢目と、橙がかった色が特徴的です。
このコアの木を使ったウクレレは、軽やかで歯切れの良い「コロンコロン♪」という
いかにもウクレレらしい、明るい音色を響かせてくれます。
ウクレレはハワイで伝統的に「コア」の木で作られてきたこともあり、
現在でも最も人気の高い木材といえます。
しかしながら、近年はハワイでコアの木の伐採が厳しく規制されるようになってきており、
良質な材も少なくなってきているため、コア製のウクレレも値段が高騰してきています。
合板で、あまり杢目が出ていない入門モデルのウクレレであれば、探せば
2~3万円位でもコア製のウクレレが買えるんじゃないかなぁ…
一方、単板で綺麗な杢目が出ていたり、1ピースのコア材が使われている等の
品質が高いものであれば、数十万円するウクレレも珍しくありません。
必ずしも1本目からコアをお勧めするというわけではないです。
とはいえハワイの楽器を、趣味や、生活の一部とするようでしたら、
いつかはコアのウクレレを手にしてただきたいです。
ちなみに私(管理人)は、コア製は2本持っています。
コード弾きで、特にハワイアンの曲を奏でるのに相応しい(ふさわしい)のは、
この「コア」のウクレレと言えるでしょう!
マホガニー
コアと並んでウクレレによく使われる木材が、この「マホガニー」です。
ギターにもよく使われる材料とのことですので、ギター経験者であれば
よくご存知かもしれませんね。(私はギターは未経験です…)
赤茶がかった色で、職人さん曰く、柔らかく軽いので加工しやすい木材だそうです。
コアの音色を「コロンコロン♪」と表現しましたが、マホガニーは「ポロンポロ~ン♪」
といった感じ。
材質と同様に音質も柔らかく丸みがあり、コアに比べて伸びのある甘い響きを奏でます。
値段もコアよりは安価です。
同じ品質のウクレレであれば、マホガニー製のほうが安く手に入れられるでしょう。
ギターによく使われている木を使っているだけあって、バランス良く様々なジャンルの
曲をこなせます。ソロ弾きにも向いていますよ。
私(管理人)も、1本目はマホガニーでした。
落ち着いた音色がお好みでしたら、マホガニーを試してみると良いでしょう。
メイプル
楓(かえで)という和名でお馴染みですよね。
カナダのメイプルシロップでもよく知られている木です。
品のある杢目が美しい白木ですので、見ているだけでも惚れ惚れします。
「メイプル」、僕も1本、持っていますよ!
見た目は綺麗ですが、職人さん曰く取扱いが難しい木材のようですよ。
ウクレレは特に、他の楽器と比べても小さいので製作には工夫が必要とのこと。
硬い材質なので音の反響も大きく、歯切れの良い音色が特徴。
先ほど「見ているだけでも惚れ惚れする」と書きましたとおり、
個人的には好きな木なので、おすすめです。
スプルース
「スプルース」は、マツ科の針葉樹です。
北米やヨーロッパなど北半球に広く分布し、直線的な杢目は針葉樹ならではの
特徴でしょうか。
マホガニーと同様に、ギターで多く使用される木です。
ウクレレではあまり流通していないですが、サイドやバックにローズウッド(後述)
などと組み合わせて、トップ材として使用されることが多いです。
張りのある輪郭がはっきりした音が特徴で、よく響き、鳴りが良い木だと思います。
ローズウッド
和名では、紫檀(したん)と呼ばれる木です。
高級な家具や、仏壇などによく使われます。
楽器では主にギターで、上述したスプルースをトップ材として据えた場合に、
このローズウッドをサイドとバックに使用することが多いです。
ウクレレでも、同様に使われることがあります。
重量のある木材で、コアやマホガニーのウクレレに比べると若干重たくなります。
重さと共に硬い木でもあるため、きらびやかで輪郭のはっきりした音が響きます。
低音でも音がぼやけにくいのが「ローズウッド」です。
マンゴー
甘くて美味しい果物、「マンゴー」
ウクレレの材としても、最近はマンゴーの木を使用するものが増えてきています。
原産国の一つであるインドでは4000年も前から栽培されていた木で、歴史的にも
なかなかに古い木です。
適度な硬さがありながらも比較的に加工しやすい材質とのことで、楽器だけでなく
やはり家具や建築用材などにも使用されます。
適度に硬く、適度に柔らかい
この材質がマンゴーらしい、特徴的なサウンドを与えてくれています。
甘くてまろやか、また落ち着いた印象のある音色とでも言いましょうか…
(音を言葉で表現するのって、難しいですネ)
マホガニーとメイプルの良いところを合わせ持った感じで、弾き語りにも
ソロ弾きにも向いていると思います。
木のウクレレまとめ
よく使われる木材は「コア」と「マホガニー」
この2つの木の名前は、ぜひシッカリと覚えましょう!
- 「コア」は軽やかで歯切れが良く、明るい音色が魅力的。値段はマホガニーよりも高い。
- 「マホガニー」は落ち着いて伸びのある甘い響きが特徴で、比較的に手頃な値段。
- 「メイプル」は 硬い材質なので音の反響も大きく、歯切れの良い音が特徴。
- トップ材に「スプルース」を使ったウクレレは 、よく響く。鳴りが良い。
- 「ローズウッド」は低音でも音がぼやけにくく、輪郭のはっきりした音が響く。
- 「マンゴー」の適度に甘くまろやかな音色は、マホガニーとメイプルの中間的な位置づけ。
傾向として、明るい色の木材は歯切れの良い明るい音で、
暗い色になると落ち着いた丸みのある音になっていきます。
メーカーやモデルによる違いは当然ありますが、「木」の違いは
そのままウクレレの個性につながっていますよ。
音の特徴はもちろん、見た目の好みや予算との兼ね合いもありますよね。
それぞれの木の特徴から、自分の好みに合うウクレレを見つけてみてください。
木だけじゃない!
ここからは、木以外のウクレレについてです。
世の中に出回っている大半のウクレレが、木でできていることは間違いありません。
が、その世の中には一風変わったウクレレがあることも、また事実です。
金属製
リゾネーターウクレレと呼ばれる、金属製のウクレレを稀に見かけます。
おそらく、甲高い金属音がよく響くウクレレなんでしょうね。
シャキシャキと歯切れ良くアップテンポな曲に合うんでしょうか???
実は弾いたことはおろか触ったこともないので、又いつか見かける機会が
あれば、次回は必ず弾かせてもらおうと思っています。
リゾネーターとは別モノですが、岐阜県にある早野研工さんという会社の
ホームページで、見事な金属製ウクレレを見つけました!
この会社のインターン生の方が作ったもののようですよ。
勝手に写真を使うわけにもいかないので、気になる方は是非、ググって
みてください。
いつか連絡して、取材させてもらおうと思っています。
プラスチック製
おもちゃのウクレレや、ハワイのお土産などを思い浮かべるかもしれません。
それらのプラスチック製ウクレレの多くは、楽器というよりも飾りというか
インテリアというか、まさにオモチャであったりします。
何が問題かというと、チューニングが合わない、すぐに狂ってしまう・・・
そんな弱点を克服(?)したプラスチック製ウクレレもありますよ~
あの関口和之氏がプロデュースした「パイナポー」「ウクレリア」「ピース」
という、プラスチックウクレレ三種の神器です。
プラスチックだけに、水に濡れても問題なし!
海で、プールサイドで、そしてお風呂でも、場所を選ばず楽しめます。
我が家にはピンク色の「ウクレリア」がありますよ。
ちなみに「パイナポー」「ウクレリア」「ピース」は、プラスチックとはいえ、
値段の方も割としっかりしています。
ペットボトル製
ここからのウクレレは、市販されてません。
ペットボトル製は、通称「エコレレ」というそうです。
どんなものか…. YouTubeで見ることができますよ。
これからの時代、ウクレレもエコじゃなくっちゃ!
てなことでしょうか?!
竹製
こちらも、YouTubeで見つけました。
自作の「竹レレ」とのことです。
なんとなく、「和」の響き? ですね
まとめ
ということで、一口にウクレレと言っても、色んな素材からできています。
好きな曲を奏でる楽器として、木のウクレレは外せません。
その木も、使用する木材の種類によって奏でられる音には個性が表れます。
一方でウクレレは、単なる楽器を超えた存在でもあります。
木以外の素材は、楽器としての性能は木製ウクレレに劣るかも知れませんが、
2本目、3本目としてアナタのウクレレコレクションに加えていくことで、
生活に潤いが、人生にゆとりが生まれてくると思いますよ。
是非、いろんなウクレレを手に入れて、それぞれに異なる持ち味を楽しんで
くださいね。