ウクレレのルーツと歴史

ウクレレのルーツと歴史~ウクレレ誕生から今日までの歩み~

 

ウクレレは「いつ」「どこで」生まれたのでしょう?

そして「どのようにして」私たち日本人にとっても、身近な楽器として親しまれるようになったのでしょうか?
 
 

ウクレレってどこから来たの?

ハワイの楽器と言われるとおり、ウクレレは常夏の島・ハワイから現在では世界中に広まり、多くの人たちを魅了する楽器となりました。しかし、その起源はヨーロッパのポルトガルという国に端を発しています。

今からおよそ140年前の1879年8月、ウクレレの元となるブラギーニャという小型の弦楽器が、ポルトガルからの移民によってハワイへ初めて持ち込まれたという記録がハワイ州当局に残っています。(ハワイではポルトガル人がハワイ移民局に移民登録を行った1879年8月23日を記念して、8月23日を「ウクレレの日」と定めています。) 

そのポルトガル移民たちの中には職人もいて、故郷の民族楽器ブラギーニャを、ハワイに自生する木「コア」を使って作り始めました。それが、後にハワイの楽器として親しまれることになったウクレレの起源です。以降はハワイで独自の改良が重ねられ、現在のウクレレへと進化していきます。

 

 

そんなウクレレがハワイの外へと羽ばたくのには、1911年にハワイで創業したクマラエウクレレが一役買っています。サンフランシスコで1915年に開催された「パナマ太平洋博覧会」でクマラエウクレレが金賞を受賞し、それをきっかけにアメリカでハワイアンブームに火が付き、ウクレレの普及が進みました。

 
 

そして、日本でも…

では、そのウクレレが日本に入ってきたのはいつ頃なのでしょうか。

日本に最初どのような伝わり方をしたのかは定かではありませんが、漁業に携わっていた人たちがハワイに立ち寄った際に手に入れて、日本へ少しずつ持ち帰ったのではないかという説があります。

そして、アメリカでの流行を追う形で日本でも1920年代にはハワイアンブームが起こり、国内にもウクレレが広く普及するようになってきました。

その後は戦時中などブームが影を潜めた時期がありましたが、1960年代には「あ~やんなっちゃった♪」で有名な牧伸二さんや、「若大将シリーズ」の映画でワイキキの浜辺でウクレレを弾いた加山雄三さん等の活躍もあり、再びウクレレが注目を浴びるように。

1980年代の後半からは、ウクレレの神様ことハーブ・オオタ氏(オータサン)が毎年のように来日し、OHTA-SAN STYLE と呼ばれる独自のウクレレ奏法で多くの日本人にウクレレの素晴らしい魅力を伝えてくれました。
ハワイアン音楽だけにとどまらず、ジャズ、ラテン、クラシック、ポップス、ロックなどあらゆる種類の音楽を、ウクレレ一本で演奏するというスタイルは多くのミュージシャンにも影響を与えました。
オータサンの貢献によりソロ楽器としてのウクレレの可能性が大きく広がったのもこの時期です。

 

 

2000年には、現在まで毎年続いている日本最大のウクレレイベント ウクレレピクニック が初開催されました。第1回目より日本ウクレレ界の第一人者である関口和之さんがプロデュースしています。現在は横浜赤レンガ倉庫で開催されていますが、第11回目の2010年までは同じ神奈川県内でも異なる会場でした。(第1回~4回:逗子マリーナ → 第5回:観音崎京急ホテル → 第6回~11回:長井海の手公園ソレイユの丘)
僕は第4回(@逗子マリーナ)のときに初めてウクレレピクニックに参加し、とても楽しくて感動して、その後10回目くらいまではほぼ毎年足を運んでいました。
2009年からはハワイでも、ウクレレピクニック イン ハワイ が毎年開催され、ハワイはもちろん、日本や世界中から多くの人が集まり、大いに盛り上がっています。
 
 

ウクレレという名前の意味と由来

 既に耳慣れた「ウクレレ」という名前ですが、これはハワイの言葉・ハワイ語で、「UKU」 と 「LELE」という二つの単語が一つになってできたものです。

最もよく知られているのが、UKU=「蚤(のみ)」+LELE=「跳ぶ」で、「飛び跳ねる蚤」という意味。この楽器を弾く素早い指の動きが飛び跳ねる蚤を思い起こさせるところから、この名前がついたという説です。

もう一つ別の説もあります。
UKU=「贈り物」や「支払い」+LELE=「やって来る」で、「到来した贈り物」という意味。つまりポルトガルからハワイへの贈り物、という意味です。これはハワイ王朝で最後の女王だったリリウオカラニの解釈だそうです。音楽の才能に秀でていたというリリウオカラニ女王ならではの気品ある解釈で素敵だなと思います。
 
 

ウクレレのブランド選び:おすすめ&人気メーカーは、どれ?

こんにちは!
今回は、ウクレレのブランドについてです。

本場「ハワイ」製のウクレレだけでなく、他の外国製や「日本」の国内メーカーからも、
魅力たっぷりで、個性的な素晴らしいウクレレが数多く販売されていますね。

すかさず楽器店へと足を踏み入れ、興奮気味に目移りしながら選ぶのも楽しい事と思います。

とはいえ、「何かしら選定のヒントがないと、どのブランドが良いか分からない~」という
アナタのために、僕(管理人)が独断で選んだ「8」ブランドをリストアップします。

 

ウクレレ「8」ブランド

僕がおすすめするブランドは、以下の8つです。
それぞれの特徴・魅力と共に紹介させていただきます。

注)ベスト8ではありません。また、上から順におすすめという訳でもありません。これら8ブランドそれぞれの個性に優劣をつけるのは難しいですので…

 

コアロハ(KoAloha)

ハワイ産の「コア」を使って、熟練職人が手作りするハワイのウクレレメーカーです。

王冠のような形のヘッドと、おにぎり形のサウンドーホールを見れば、一目で「コアロハのウクレレだ!」と分かります。

コア材を使用したウクレレに特有の、明るくて爽快感のある音の響きがとても魅力的です。

創業は1995年と比較的新しいですが、ハワイでは後述するカマカに次いで人気ブランド。
価格面でも、カマカよりはお手頃な値段で手に入れることがきますよ。

#メイド・イン・ハワイ #人気ブランド

 

カマカ(KAMAKA)

現存するハワイ最古(※)のウクレレブランド。
1916年創業の、歴史あるウクレレメーカーです。
ウクレレを作り続けて100年って、すごいですよね。

ちなみにハワイの三大ウクレレメーカーは、カマカ、コアロハ、Gストリングと言われています。
で、世界の二大ウクレレメーカーが、カマカとマーチンだそうです。
ということは、やはり「カマカはウクレレの王様」に決定ですね。

ジェイク・シマブクロをはじめ、多くの著名なウクレレプレイヤーがカマカのウクレレを愛用しています。
僕は、残念ながらカマカのウクレレを未だ持っておりません…
喉から手がでるほどに、欲しいっ!

 

出典:ワタナベ楽器 楽天SHOP

 

※カマカより前に創業して1940年以降は生産を終了していたクマラエウクレレが近年、長野県のギターメーカーから販売されています。しかし、何故その会社から伝説のクマラエを冠したウクレレが復活できたのか(?)など経緯も不明な状況… ですので今回この8ブランドにはリストアップしません。

#メイド・イン・ハワイ #人気ブランド #老舗ブランド

 

フェイマス(Famous)

国内ウクレレメーカー最大手・キワヤ商会の看板ブランドが、このフェイマスです。
日本におけるウクレレ普及の立役者的ブランドと言っても過言ではありません。

安定した品質なので、仮にウクレレの知識が全くない状態で楽器店へ行ったとしても、そこで選んだウクレレがフェイマスなら、まず間違いはありませんよ。
ビギナーにも使いやすくて安心です。

 

出典:bloomz 楽器 Web Shop

 

フェイマスのウクレレは多くの楽器店で取り扱っているので、すぐに見つけることができるでしょう。
またラインナップも幅広く、きっとアナタの好みや予算に合った1本を選ぶことができるはずです。

#国産 #人気ブランド

 

ルナ(LUNA)

かつて国産ウクレレのトップブランドだったのが、このルナです。
残念ながら現在のウクレレファンの間で、その事実はあまりよく知られてはいないようですが…

戦後のハワイアンブーム時、多くのウクレレ奏者に愛用されていたのがハワイ製のカマカと、国産ではルナでした。
しかしエレキブームの到来で、ルナのウクレレは1968年までに一度は消滅しています。
その後、上述したフェイマスの上位ブランドとして、ルナはキワヤ商会から復活を果たしたんです。

 

出典:クロサワ楽器池袋店WEB SHOP

 

ルナのウクレレは、ヴィンテージのような風格と音色の深さを持ち、世界一の軽量設計とも言われています。

#国産 #ビンテージ感

 

アラモアナ(Ala Moana)

アラモアナは、中国に工場のある低価格ブランドです。

低価格ですが音の鳴りはしっかりしていて、チューニングも値段の割には正確で狂いにくいものが多いと評判ですよ。
とはいえ個体差があるのが楽器というものですので、できれば購入前に試し弾きと、音感のある人にチェックしてもらうことをおすすめします。

 

出典:あきばお楽天市場支店

 

ウクレレを始めたいけど、ずっと続けられるかどうかイマイチ自信がないという人も中にはいると思います。
万が一投げ出してしまった場合でも初期投資の痛手が少ない、このアラモアナあたりから始めてみてはいかがでしょう。

#中国製 #低価格

 

マハロ(Mahalo)

見た目が可愛らしくて印象的なので、楽器店で見かけて記憶に残っている方も多いのでは?
ニッコリ笑顔の「U/SMILE」シリーズは、マハロのベストセラーモデルで注目です。
弾く人も見る人も、気持ちが晴れやかになるデザインですよね。

 

出典:ミュージックファーム

 

スマイル(U/SMILEシリーズ)以外にも、色鮮やかで個性的なウクレレを数多く作っていて、中には実売価格が3,000円を切る超お求め易いモデルを見つけられることもあります。

初心者向けブランドの中でも低価格なほうですので、安いなりのクオリティであることは否めません。
ですが、「気軽にウクレレを始めたい!」という人のファーストステップとしては、悪くない思いますよ。

#中国製 #低価格 #キュートデザイン

 

アストリアス(ASTURIAS)

福岡県にあるギター/ウクレレメーカーです。

ウクレレの製作は1994年からですが、創業は1962年でクラシックギターからスタートし、当時は「名工/MEIKO」というブランドだったそうす。
その頃は会社というよりも、その名のとおり職人集団であったとのこと。
1981年に現ブランド「アストリアス」と改めてからも、創業当初からの職人気質が受け継がれ、現在に至っています。
昔ながらの手工に拘った製品作りを行い、今も良質な楽器を作り続けていると評判なのです。

僕のはマホガニー製のソプラノ・マホというモデルで、たしか38,000円でした。(2000年に購入)
ウクレレ初体験で1本目にしては「高価なものを買ったものだ」と当時は思いましたが、今思えばお得な買い物だったと思っています。

仮に個人の職人さんが同じクオリティのウクレレを製作していたら、絶対にこんな値段じゃ買えないんだろうな~
あくまでファクトリー製品だから実現できた価格でしょうが、名工の心を守り抜くアストリアスらしさを再認識している今日この頃です。

#国産 #名工の心

 

クラフトムジカ(CRAFT MUSICA)

高山さんという職人さんが埼玉で個人経営している工房ですが、あえてリストアップさせていただきました。

僕は、クラフトムジカの「JUNTA」というウクレレを1本持っています。
我が家には6本のウクレレがあるのですが、ふとポロリン♪と弾きたくなった時に何故か気が付くと手にしているのが、このクラフトムジカです。

上手く言葉で説明できなくてもどかしいのですが、何かが違うんですよね。
妙に収まりがよくて、今では身体の一部になってしまっています。 (って、ちょっと大袈裟かな?!)
でも、ハンドメイドならではの味わい深くて個性的なウクレレを、真心こめて作っていただける職人さんであることは間違いありません。

モデルにより値段も異なりますが、僕のは2007年の購入で10万円くらいでした。

#国産 #ハンドメイド

 

まとめ

いかがでしょう?
8つの中から、あなたにピッタリのブランドは見つかりましたか?

まとめると、以下のようになります。

  • メイド・イン・ハワイにこだわるなら、「コアロハ」「カマカ」
  • 国産の人気ブランドが欲しいなら、「フェイマス」
  • 低価格でお手軽に始めるなら、「アラモアナ」「マハロ」
  • ヴィンテージの風格を求めるなら、「ルナ」
  • オリジナリティ溢れる自分だけの楽器にこだわるなら、「クラフトムジカ」
  • キュートなデザインで注目を集めたいなら、「マハロ」
  • 楽器として完成度の高い上質さを求めるなら、「アストリアス」

あくまで僕の独断によるチョイスと意見ですので、ご自身の評価も加えてベストな選択をしてくださいね。

 

 

ウクレレの素材:ウクレレって何からできてるの?

こんにちは!
今回は、ウクレレの素材についてです。

この記事を書くにあたっては、参考にいろんな資料を調べてもみましたが、
ほとんどがウクレレに使用されている「木材」について書かれているものが多いようです。

しかしながら現代のウクレレは、木からできているものばかりではありません。
なので、あえてタイトルは「素材」としました。

ウクレレに使用されている素材は、木材の他にも、プラスチック製や、
金属で出来ているものまであります。

・・・と、こんな書き出しをしましたが、とはいえ何といっても主流は「木」!
ですので、まずは木の話から。
 
 

やっぱり木のウクレレ

僕(管理人)が初めてウクレレを買った時、その素材である木が何なのかなんて
全く気にしてませんでした。
完全に意識の外でしたね。

でもウクレレオーナーになると次第に、
自分のパートナーのボディーのことが気になるようになるんです、ホントに。
木材によって音質も違いますし、杢目(もくめ)や外観の見た目にも
惚れ込むようになるんだなぁ…

ウクレレに使われる木材には、どんな木があるんでしょう?
いくつか例をあげてみますね。

  • コア
  • マホガニー
  • メイプル
  • スプルース
  • ローズウッド
  • マンゴー

ほかにもありますが、とりあえずはこれくらいで十分かなって思います。
 

 

コア

ウクレレ=ハワイ となれば、真っ先にくるのは「コア」、ハワイアンコアでしょう。

コアはハワイ固有の樹木で、 精霊の宿る木とも言われています。
木材としては、エキゾチックな杢目と、橙がかった色が特徴的です。

このコアの木を使ったウクレレは、軽やかで歯切れの良い「コロンコロン♪」という
いかにもウクレレらしい、明るい音色を響かせてくれます。
ウクレレはハワイで伝統的に「コア」の木で作られてきたこともあり、
現在でも最も人気の高い木材といえます。

しかしながら、近年はハワイでコアの木の伐採が厳しく規制されるようになってきており、
良質な材も少なくなってきているため、コア製のウクレレも値段が高騰してきています。

合板で、あまり杢目が出ていない入門モデルのウクレレであれば、探せば
2~3万円位でもコア製のウクレレが買えるんじゃないかなぁ…
一方、単板で綺麗な杢目が出ていたり、1ピースのコア材が使われている等の
品質が高いものであれば、数十万円するウクレレも珍しくありません。

必ずしも1本目からコアをお勧めするというわけではないです。
とはいえハワイの楽器を、趣味や、生活の一部とするようでしたら、
いつかはコアのウクレレを手にしてただきたいです。
ちなみに私(管理人)は、コア製は2本持っています。

コアのウクレレ

コード弾きで、特にハワイアンの曲を奏でるのに相応しい(ふさわしい)のは、
この「コア」のウクレレと言えるでしょう!
 
 

マホガニー

コアと並んでウクレレによく使われる木材が、この「マホガニー」です。 

ギターにもよく使われる材料とのことですので、ギター経験者であれば
よくご存知かもしれませんね。(私はギターは未経験です…)
赤茶がかった色で、職人さん曰く、柔らかく軽いので加工しやすい木材だそうです。

コアの音色を「コロンコロン♪」と表現しましたが、マホガニーは「ポロンポロ~ン♪」
といった感じ。
材質と同様に音質も柔らかく丸みがあり、コアに比べて伸びのある甘い響きを奏でます。

値段もコアよりは安価です。
同じ品質のウクレレであれば、マホガニー製のほうが安く手に入れられるでしょう。

ギターによく使われている木を使っているだけあって、バランス良く様々なジャンルの
曲をこなせます。ソロ弾きにも向いていますよ。 
私(管理人)も、1本目はマホガニーでした。 

マホガニーのウクレレ

落ち着いた音色がお好みでしたら、マホガニーを試してみると良いでしょう。 

 
 

メイプル

楓(かえで)という和名でお馴染みですよね。
カナダのメイプルシロップでもよく知られている木です。

品のある杢目が美しい白木ですので、見ているだけでも惚れ惚れします。

「メイプル」、僕も1本、持っていますよ!

メイプルのウクレレ

見た目は綺麗ですが、職人さん曰く取扱いが難しい木材のようですよ。
ウクレレは特に、他の楽器と比べても小さいので製作には工夫が必要とのこと。

硬い材質なので音の反響も大きく、歯切れの良い音色が特徴。

先ほど「見ているだけでも惚れ惚れする」と書きましたとおり、
個人的には好きな木なので、おすすめです。
 
 

 

スプルース

「スプルース」は、マツ科の針葉樹です。
北米やヨーロッパなど北半球に広く分布し、直線的な杢目は針葉樹ならではの
特徴でしょうか。

マホガニーと同様に、ギターで多く使用される木です。
ウクレレではあまり流通していないですが、サイドやバックにローズウッド(後述)
などと組み合わせて、トップ材として使用されることが多いです。

張りのある輪郭がはっきりした音が特徴で、よく響き、鳴りが良い木だと思います。
 
 

 

ローズウッド

和名では、紫檀(したん)と呼ばれる木です。
高級な家具や、仏壇などによく使われます。

楽器では主にギターで、上述したスプルースをトップ材として据えた場合に、
このローズウッドをサイドとバックに使用することが多いです。
ウクレレでも、同様に使われることがあります。

重量のある木材で、コアやマホガニーのウクレレに比べると若干重たくなります。
重さと共に硬い木でもあるため、きらびやかで輪郭のはっきりした音が響きます。
低音でも音がぼやけにくいのが「ローズウッド」です。
 
  

 

マンゴー

甘くて美味しい果物、「マンゴー」
ウクレレの材としても、最近はマンゴーの木を使用するものが増えてきています。

原産国の一つであるインドでは4000年も前から栽培されていた木で、歴史的にも
なかなかに古い木です。
適度な硬さがありながらも比較的に加工しやすい材質とのことで、楽器だけでなく
やはり家具や建築用材などにも使用されます。

適度に硬く、適度に柔らかい
この材質がマンゴーらしい、特徴的なサウンドを与えてくれています。
甘くてまろやか、また落ち着いた印象のある音色とでも言いましょうか…
(音を言葉で表現するのって、難しいですネ)

マホガニーとメイプルの良いところを合わせ持った感じで、弾き語りにも
ソロ弾きにも向いていると思います。
 
 

木のウクレレまとめ

よく使われる木材は「コア」と「マホガニー」
この2つの木の名前は、ぜひシッカリと覚えましょう!

  • 「コア」は軽やかで歯切れが良く、明るい音色が魅力的。値段はマホガニーよりも高い。
  • 「マホガニー」は落ち着いて伸びのある甘い響きが特徴で、比較的に手頃な値段。
  • 「メイプル」は 硬い材質なので音の反響も大きく、歯切れの良い音が特徴。
  • トップ材に「スプルース」を使ったウクレレは 、よく響く。鳴りが良い。
  • 「ローズウッド」は低音でも音がぼやけにくく、輪郭のはっきりした音が響く。
  • 「マンゴー」の適度に甘くまろやかな音色は、マホガニーとメイプルの中間的な位置づけ。

傾向として、明るい色の木材は歯切れの良い明るい音で、
暗い色になると落ち着いた丸みのある音になっていきます。

メーカーやモデルによる違いは当然ありますが、「木」の違いは
そのままウクレレの個性につながっていますよ。

音の特徴はもちろん、見た目の好みや予算との兼ね合いもありますよね。
それぞれの木の特徴から、自分の好みに合うウクレレを見つけてみてください。

 
 

 

木だけじゃない!

ここからは、木以外のウクレレについてです。

世の中に出回っている大半のウクレレが、木でできていることは間違いありません。
が、その世の中には一風変わったウクレレがあることも、また事実です。

 

金属製

リゾネーターウクレレと呼ばれる、金属製のウクレレを稀に見かけます。
おそらく、甲高い金属音がよく響くウクレレなんでしょうね。
シャキシャキと歯切れ良くアップテンポな曲に合うんでしょうか???
実は弾いたことはおろか触ったこともないので、又いつか見かける機会が
あれば、次回は必ず弾かせてもらおうと思っています。

リゾネーターとは別モノですが、岐阜県にある早野研工さんという会社の
ホームページで、見事な金属製ウクレレを見つけました!
この会社のインターン生の方が作ったもののようですよ。
勝手に写真を使うわけにもいかないので、気になる方は是非、ググって
みてください。
いつか連絡して、取材させてもらおうと思っています。

 

プラスチック製

おもちゃのウクレレや、ハワイのお土産などを思い浮かべるかもしれません。
それらのプラスチック製ウクレレの多くは、楽器というよりも飾りというか
インテリアというか、まさにオモチャであったりします。

何が問題かというと、チューニングが合わない、すぐに狂ってしまう・・・

そんな弱点を克服(?)したプラスチック製ウクレレもありますよ~
あの関口和之氏がプロデュースした「パイナポー」「ウクレリア」「ピース」
という、プラスチックウクレレ三種の神器です。

プラスチックだけに、水に濡れても問題なし!
海で、プールサイドで、そしてお風呂でも、場所を選ばず楽しめます。

我が家にはピンク色の「ウクレリア」がありますよ。

プレスチックのウクレレ

ちなみに「パイナポー」「ウクレリア」「ピース」は、プラスチックとはいえ、
値段の方も割としっかりしています。

 

ペットボトル製

ここからのウクレレは、市販されてません。
ペットボトル製は、通称「エコレレ」というそうです。
どんなものか…. YouTubeで見ることができますよ。

これからの時代、ウクレレもエコじゃなくっちゃ!
てなことでしょうか?!

 

竹製

こちらも、YouTubeで見つけました。
自作の「竹レレ」とのことです。

なんとなく、「和」の響き? ですね
 
 

まとめ

ということで、一口にウクレレと言っても、色んな素材からできています。
好きな曲を奏でる楽器として、木のウクレレは外せません。
その木も、使用する木材の種類によって奏でられる音には個性が表れます。

一方でウクレレは、単なる楽器を超えた存在でもあります。
木以外の素材は、楽器としての性能は木製ウクレレに劣るかも知れませんが、
2本目、3本目としてアナタのウクレレコレクションに加えていくことで、
生活に潤いが、人生にゆとりが生まれてくると思いますよ。

是非、いろんなウクレレを手に入れて、それぞれに異なる持ち味を楽しんで
くださいね。

 

ウクレレの種類:初心者がウクレレを購入するときのおすすめは?

 

「何か楽器をやりたい!」、「ウクレレを始めたい!」と思ったら…

 

思い立ったが吉日、まずは楽器店へGo! いろんなウクレレを実際に見て、触って、自分が「気に入った!」と思えるものを見つけましょう。

 

形・大きさ・値段など条件はいろいろありますが、これからの音楽生活を共に過ごすパートナーですので、ウクレレ選びはご自身との相性が大切です。ウクレレの場合、直感的に「これ、イイ!」と思ったら、きっとそれは正解かもしれません。(ウクレレはゆる~い楽器ですので、フィーリングがとっても大事!)

 

とはいえ、それでも何を基準に選んだらいいの? と迷ってしまうアナタのために、ウクレレ選びのキホンをお伝えしますね。

 

 

ウクレレの形

いろんな形のウクレレがありますが、一般的には スタンダード型 と パイナップル型 の2種類に分けられます。

 

「スタンダード型」というのは、下のイラスト(左)のようにボディの真ん中がくびれていて、ひょうたんのような形です。ほとんどの方が「ウクレレ」と聞けば真っ先にこの形を思い浮かべるのではないでしょうか?

 

 

一方で「パイナップル型」は上のイラスト(右)のように、その名のとおりパイナップルを模したボディラインです。もともとはハワイの老舗ウクレレメーカー「カマカ」が作ったものですが、その後は他のメーカーからも沢山のパイナップル型ウクレレが作られています。スタンダード型よりボディ内部の空間(容量)が大きいぶん、ふくよかな音の響きが楽しめます。

 

スタンダード型とパイナップル型のほかにも、例えば バンジョー型(バンジョーウクレレ)や、V字型 や、エレキギター型(エレキウクレレ)など個性的な形のウクレレもあります。2台目や3台目のコレクションとして選んでみるのは如何でしょうか?

 

形やデザインは個々人の好みによるところが大きいですので、どの形がおすすめというのはありません。世の中に流通しているウクレレの数は圧倒的にスタンダード型が多いですが、いろいろ探してみて一番のお気に入りを見つけましょう!

 

 

大きさの違いは4種類

形の違いはどちらかと言えばデザイン的な見た目のバリエーションですが、それとは別にサイズの違いで4つの分類があります。

 

小さい方から順に、ソプラノ、コンサート、テナー、バリトンと呼ばれています。

 

ウクレレのサイズは4種類

 

一番小さいのがソプラノで、ソプラノ → コンサート → テナー → バリトンの順で一回りずつ大きくなります。最も大きいのがバリトンです。大きさの違いで、音量や音質などにも違いが表れます。

 

<ソプラノ>

最もポピュラーなタイプがコレです。一般的にウクレレといえばソプラノを指します。他のサイズより小さいぶん、持ち運びも便利で値段もお手頃。フラの伴奏などにも使われ、可愛らしい音が特徴です。

 

<コンサート>

ソプラノより少し大きく、音量も大きくなります。音程も比較的安定しているのでソプラノよりはソロ弾きにも適しています。ネックがソプラノと比べて少し長くフレット幅も広くなるので、手が大きい男性であればこちらの方が弾きやすいかもしれません。

 

<テナー>

コンサートよりもさらに大きいウクレレです。深みのある安定した音を出すことができ、音域も広く音量も大きめです。サイズが大きくなるので手が小さい方や初心者は弾きにくいかもしれません。ウクレレ上級者やプロ奏者も多く使用しています。

 

<バリトン>

テナーよりもさらに大きく、ウクレレでは最大サイズ。他の三つのウクレレとはチューニングも異なりますが、独特な深みのある音色が特徴的です。ウクレレのアンサンブルなどバンド演奏でこのバリトンが加わると、低音の響きでサウンドに厚みが出ます。

 

まとめ

いかがですか?

初心者が初めて買う1本目のウクレレとしては、やはりソプラノがおすすめです。コロンコロン♪ポロンポロン♪と表現される軽快で可愛らしいウクレレの音色に一番近いのはソプラノです。(ウクレレはサイズが大きくなるにしたがって弦楽器としての性能は良くなりますが、アナタがイメージするウクレレらしい音色からは少し遠ざかるかもしれません。) そしてソプラノなら、スタンダート型かパイナップル型かは、お好みで選びましょう。

手の大きい人や体格が大柄の方でしたらコンサートからでも良いかもしれません。テナーやバリトンは上級者向けと言えます。
4種類それぞれに魅力的ですが、大きいサイズは2本目からでも遅くはありませんよ。

今回はウクレレの種類として、「形」と「大きさ」の違いにスポットを当てさせていただきました。
実際に購入する際には他の要素(値段・メーカー・木などの素材)も検討材料になると思いますので、次回以降で紹介させていただきます。